防犯の必要性
昨今の住宅の防犯性は、昔と比べると高くなっています。
その訳は、テレビでの防犯特集・空き巣特集等、またはインターネットから情報を知ることで、皆さまの防犯意識が高くなったこと。
その他にも、現在の新築物件ではあらかじめ防犯性が高い部品が取り付けられている事、防犯性の高さが物件価値を高めるので管理会社がこぞって取り入れている事も挙げられます。
また地域で防犯性を高めていこうというモットーのもと、見回り・声かけ・あいさつ運動を実施している自治体もあります。
防犯の必要性は、一人一人が意識する事で地域の防犯性が上がり、より安全・安心して暮らしていける事にあります。
侵入窃盗について(警視庁調べ)
侵入窃盗とは、住宅を狙った空き巣の他、店舗・会社・倉庫・学校・病院等すべての侵入窃盗を指しています。
以下は平成27年度の侵入窃盗・手口別の統計情報となります。
侵入窃盗の総数:6,324件
【内訳】
- 空き巣 2,565件(40.6%)
- 出店荒らし 1,325件(21.0%)
- 事務所荒らし 594件(9.4%)
- 忍びこみ 494件(7.8%)
- 居空き 232件(3.7%)
- 金庫破り 230件(3.6%)
- 倉庫荒らし 190件(3.0%)
- 学校荒らし 100件(1.6%)
- 病院荒らし 89件(1.4%)
- その他 505件(8.0%)
総数からすると、1日に17件発生するという事になります。侵入窃盗については上記の統計となりますが、侵入窃盗の場合は住人がいない・または気づかれない状態での犯行となります。鉢合わせ等になると強盗となり、上記統計内に含まれない為、実際にはもっと多数の窃盗・または恐ろしい事件が多い事となります。
侵入窃盗の時間帯発生状況
空き巣・侵入窃盗犯は、何も思いついたときに犯行を行うわけではありません。地域住人に怪しまれない、また家屋内に人がいない状況を下調べして犯行を行うことが多数となります。通りに人が少ないであろう深夜・早朝が狙われやすいと思われがちですが、実は以下の時間帯がよく狙われています。
狙われやすい時間帯は8時~夜22時にかけて、ピークは16時頃から18時頃!
人が行きかう時間帯に堂々と犯行は行われています。不在時を狙う空き巣もいれば、在宅時でも隙をついて侵入する空き巣もいます。朝方の出勤した頃、またはゴミ出しや買い出し時の隙、昼間にテレビを見ている隙、などなど様々な隙を空き巣は探しています。またこれらの時間帯は、換気の為やちょっとの外出だからといって鍵をかけていなかったことが大きな理由となります。人が起きている時間帯は様々な物音に溢れている為、侵入音もかき消される事があります。
そしてこれらの時間帯は、スーツや工事業者を装い町に溶け込んでいる空き巣犯も多く、地域にの型に怪しまれずに物色が出来るという事も。犯行時間は僅か5分~10分ということもあり、ほんの少しの隙で被害に遭ってしまう恐れがあるのです。
防犯対策の最重要ポイント
防犯性の高い鍵、防犯カメラ、センサー、セコム等のセキュリティシステム、これらは大いに活用できるものでもありますが、まずは・・まずは「戸締り」と小まめな施錠が最重要ポイントとなります!
住宅侵入の犯行手口で最も多いのが「無施錠」からの侵入です。約40%を占めています。
ほんの少しの外出でも戸締りは必ず行いましょう。2階の窓の鍵・お風呂・トイレの窓の鍵を必ずかけておきましょう。窓の換気を行う際は、補助錠・ファスナーロック等を使用して人が入れない程度の窓開けを行うようにしてみましょう。その他にも家の周りに空き巣の犯行を隠すような大きな壁・木々等を置かない事も重要です。
まずは誰でもできる戸締りの徹底を行うことから初めて、どんどん防犯意識を高めていってください。